留年ファクトリー

日々のことを文字に起こすことにした。留年はしていない(が危うい)。

『Airplane pt.2』に新たな風を感じる

『Airplane pt.2』に新たな風を感じる

 

布団に入ったのに眠れず朝が来てしまいそうなのでBTSくんを想うことにしました。

とても楽しい話をわざわざつまらなくしている感があります。

 

↓これです。

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はじめに

 

(暇な人だけ読んでくれよな!)

前提として、私がBTS防弾少年団)のファンであることを確認しておこう。BTSの魅力については語り切れないが、今回は論点が違うので割愛させていただく。数日前に『FAKE LOVE』の話でほんの少し触れているので、まだ読んでない人はどうぞ。

(ほかのBTS関連の記事もカテゴリから読むことができるぞ!)

nennennphotoglaphy.hatenablog.com

それで本題は、彼らの『Airplane pt.2』だ。つい数日前日本語バージョンのMV(上にYoutubeのリンクを貼っておいたよ)が公開された。

この曲について、ファンになってまだ数か月の私なりに考えてみようというのだ。

どうしてこの曲かというと、最近のBTSに私が感じていたことが、彼らの”いつもの感じ”に表出しているように感じたからだ。

オタクは我儘なので「僕たちの前では輝くアイドルでいてくれ」とか「プライベートや思想は何だっていいが、せめて夢を壊さないでくれ」とか言って失望を含む現実を拒否し偶像としての彼らを要求する割に、どうしたってひとりの人間である彼ら自身を慮らずにはいられない。なんたって愛してしまっているからね。だから、オタク一人ひとりの心には、それぞれが勝手に創造した『本当の彼ら』が存在しているのではなかろうか。少なくとも私はそうで、二次元三次元男女のアイドルを見事に全て通過してきたオタク人生の中で共通して感じていたことだ。捉え方を変えれば、そういうメタ的な次元まで含めて、アイドルはファンの私生活や思考に影響を与えるものであるし、対してファンはそれをもエンターテインメントとして楽しむべきなのかもしれない、と私は思う。

話が少し脱線したが、とにかくその、あくまで『私の中にいる彼ら』をみんなが共通して見聞きできる部分に感じてしまう、ということだ。だからこの記事はよっぽど客観性のないものに仕上がっているはずであるので、それを忘れないで読み進めてほしい。結果的に、今読んでいるあなたの地雷を精製してしまったなら申し訳ないな、ここは誰かの地雷畑かもしれない。

 

『Airplane pt.2』はどんな楽曲だろう

 

…と見出しを掲げたものの、とりあえず曲を聴けば内容はわかるので、私から説明することもないだろう。まだ聴いてない人はページをスクロールしてYoutubeの再生ボタンをクリックだ。

以下簡単に事実の確認

  • j-hopeくんのミックステープ『Hope World』に収録されている『Airplane』の関連曲(↓こっちもすごくいいぞ!)

youtu.be

Hope World

Hope World

  • 作詞作曲:Pdogg, RM, Ali Tamposi, Liza Owen, Roman Campolo, HITMAN BANG, SUGA, j-hope
  • 『LOVE YOURSELF 轉 `Tear`』(2018.05.06)
  • 『FAKE LOVE/Airplane pt.2』(2018.11.07)
  • ちなみにel mariachiというのはスペインの街頭楽団のことらしい。お洒落やね。

こんなものだろうか。

もっと細かいことは調べれば出てくると思うので、他に何かあれば教えてくだちい。

元々のj-hopeくん(*以下ほびくん)の『Airplane』をベースに制作された曲だけど、方向性というかニュアンスが大きく変わったように感じる。

これはまた後で触れるけれど、ほびくんの曲の上にRMくんやSUGAくんの雰囲気とBTSのアイドルらしさが交わって絶妙な曲に仕上がっていると思う。特に今回は名前順から見ても、RMくんが制作に強く関与しているのかな?

少し重い雰囲気の『FAKE LOVE』と抱き合わせでシングルが出たのも良いバランスだなと思った。明るい曲調がお互いを映えさせてるよね、

そもそも、なぜほびくんの個人曲をBTS用に書き換えたのかも気になるが、本題から大きくは外れそうなので、そこは94zが好きな私の妄想の糧にさせていただこう。

あと関係無いが、この、アルバムを出してから収録曲を改めてシングル(日本語版とかremixを収録しているよね)で出すスタイルはBTSにハマって初めて知った。韓国のアーティスト内では一般的なのだろうか?新鮮だ。

日本だとシングルを何枚か出してからアルバムにまとめるイメージ。DLやストリーミングでの再生が主流になってきたこのご時世、何枚もCDを作るなんて非効率で古いやり方だというのも分からなくはないが、CDジャケットを眺めるのも楽しかったよね。

 

みんなもいつもと違う”BTSらしさ”を感じないか?

 

BTSは曲を出すスピードがすごく早いと思う。

曲を出すスピードは、そのままそのコンテンツやアーティストの勢いではなかろうか。それはアイドルマスターハロプロのオタクになってみて気づいたことの一つだ。ハロプロの方が知っている人が多いだろうからこちらの話をすると、モーニング娘。がいい例だ。全盛期のモーニング娘。後藤真希とかいて国民的アイドルだった時)は毎週のように新曲が発売されて、日本で生活すれば老若男女みんなが一週間に一度や二度は絶対聞くことになるようなアイドルだった。しかし今のモーニング娘。'18は、悲しきかな半年に一回両A面シングルが出るようペースで、ハロオタとその友達でなければ中々彼女たちを知ることはないだろう。だからといって今度は彼女たちが昔のように週に1枚CDを出してみても、誰も追いつけないし、実際のところそれは不可能だ。(特につんく♂がいないハロプロじゃね…)

BTSのファンからすればなんのこっちゃかもしれないが、需要がなければ供給もないという当たり前の話だ。その点、今のBTSは需要が世界中にあって、彼らが新曲を出す度、それが何語であろうとファンは熱狂する。(音楽という言語が存在することを実感するやね)その熱はどんなにペースが速くたって関係なく追いついて彼らを越していく。それに応えるようにまた新たな供給がなされ、世界に彼らが溢れかえる。そうなると世界はどんどんと彼らを知ることになり、そしてまた需要が拡大して…の繰り返しだ。

前置きが長くなったが、何の話をしたいかというと、ものすごい速さで曲を出し続ける彼らは、同時に、新たにアーティストとしての個性を創造し続けているということだ。

彼らの変遷について私より詳しい人が山ほどいるのはもちろん承知であるが、話を進める上での補強の意味で、簡単に今までの楽曲の流れを以下一文にまとめてみた。

初期のBTSといえば進撃!進撃!という感じで随分オラオラしているイメージ(『ホルモン戦争』とかね、私は大好きだ)だったが、彼らが大ヒットして韓国を全く知らない私がファンになるような近頃では、お洒落だったりセクシーだったりしてアイドルらしい曲(『I NEED U』とか『血、汗、涙』)や、彼らがのびのびとしている感じの曲;オラついてるけどクールで楽しい曲(『MIC Drop』とか『Go Go』)が多く出ているのではないだろうか。

こんな風に”BTSらしさ”を進化させてきた彼らだが、現在急速に世界に拡大しながら、また新たなフェイズに入ろうとしているのではないだろうか。私が『Airplane pt.2』に思った「BTSらしい曲なのに、なんかいつもと違う感じ」というのは、この変化をリアルタイムに感じているからではないかということだ。然も、これは上記2つの流れよりも急激に感じられる。

その予兆は、5月のこれから沼に浸かろうという私には当然感じることはできなかったが、今ではこの『Airplane pt.2』に強く感じる。

 

ラップラインくんの作詞作曲は大きいよね(RM推し)

 

BTSはグループとして素晴らしくてメンバー以外も含めて全員で作り上げられた芸術作品だと思っているが、その中でも私はラップラインに注目しがちだ。

特にRMくん。かっこよすぎるんだよなぁ、なんていうの、真面目なのにロック。薄っぺらい言葉かもしれないが、私は彼の信念が好きだ。あと彼の優しい言葉選びや低い声、堂々としているような(何故かどもっているようにも感じる、不思議)話し方も好きだ。(カーッ!キムナムジュンという男を愛してしまったーッ!)

これはラップライン全員に言えることだが、普段あまり晒すことはない気持ちやメッセージを、彼らは詩や音を操ることで表現する。正にアーティストだ。歌の力は凄くて、耳から入って直接心を拳で殴ってきたり、平で優しく包み込んでくれる。主軸としてBTSの曲を作る彼らは、やはりロックだ。

そしてRMくんはやはり真面目だ。彼は裏切らないのだ。優しくて人の気持ちを心から理解しようとする彼が思い悩んでしまうのも、正に真面目だからだろう。この間公開された彼のプレイリスト『mono.』は彼の内面が赤裸々に描かれていて、彼という人間を知るのにこれ以上ないものだったので、まだ聴いてない人はぜひ聴いてくれよな!

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mono.

mono.

世界でヒットしてからというもの彼らは、私たちには想像もできないような生活を送っている。いやそれが人間の生活と言えるものなのかは私にはわからない。毎週のように、世界中を飛び回り、現地につけば番組の撮影やライブのリハーサルやなんやかんやで休む暇もなくまた次の国に飛ぶ。アイドルとしての彼らは笑顔を絶やさないが、彼らも人間で、怪我や体調不良が続いたりもした。いくらスーパースターの彼らでも体力の限界なのではないかと、私だけでなく世界中のファンが人間である彼らを心配している。

そんな多忙を極めるスケジュールの中でRMが作ったのが前述したプレイリスト『mono.』。このプレイリストは世界を飛び回り人々に笑顔や感動を届けるRMの裏で、キムナムジュンとして思うことが歌われている。それはキラキラした世界での喜びなんかではなくて、単純に疲れであるように感じる。彼の中に生じた孤独は、BTSでの優しくてしっかり者のリーダーRMくんから感じることなんて到底できるものじゃなくて、その分衝撃も大きかった。考えれば当たり前に想像できることなんだけど、それを考えにくいものにさせる程BTSはキラキラしているのだ。それはRMくんだけでなくて、ほかのメンバー全員にも当てはまることじゃないだろうか。

その、BTSの中に感じたことのなかった彼らの内面が表れたように感じたのが『Airplane pt.2』である。『mono.』を聴いてしまった今だからこそ、そうとしか感じなくなってしまった。元がほびくんのミックステープの曲ということもあって彼らの心情が表出しやすいのはそうなのだろうが、とはいえやはりBTS名義の曲であるとショックも大きい。ほびくんのパートはあまり歌詞が変わっていないけれど、RMくんのパートで『mono.』に感じたものが歌われているとなると、元の歌詞のニュアンスも随分変わったように感じた。特に『moon child』に似ているなぁと思った。両方とも飛行機で世界を飛び回る歌(←雑にまとめてしまってすみません)だし、ほびくんとRMくんの二人が共通して感じたものがあって、この曲を作るに至ったのだろうか…なんていうのはただの妄想だが。

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『Airplane pt.2』は曲調やテンションは今まで通りのBTSっぽく、エスニックな雰囲気もセクシーな、アイドル的で明るい印象だ。しかしその反面、歌詞に彼らの叫びみたいなものが見え隠れしているのは、アーティスト的で、ロックな部分だ。明るい曲調だからこそ歌詞の重さが気になるのかもしれない。

世界を股にかけて活躍し、ますますアーティストとしての色が濃くなっていくBTS。これからも彼ら自身で曲を手がけていくのだろうから、この曲の様に少し考えさせられる曲も増えていくのだろう。こんなに多忙な中でそれを歌うためにRMが身を削ってまで世に送り出したのだから、BTSでもそういう曲が増えるのは自然なことだ。その最初の一手が『Airplane pt.2』だったのではないだろうか。これが、私の予想する新たな彼らのフェイズである。

いつかは彼らも他のビッグスターのように世界平和を歌う日が来るのだろうか…。

 

最後に

 

 初めてこんなにちゃんと推しているものについて考察した気がする。そもそも大学の授業ですらレポートや論文を書く機会が少ない私にとって、ひとつの事を文章にまとめるというのは久しぶりだった。

さて、読み返すと全然面白くないし暗い。特に彼らの現在を憂うあたり。なので、ここで『Airplane pt.2』に感じた希望について書いておこうと思う。(誤解を避ける為に一応書いておくが、この曲に失望をしたわけではない)

SUGAくんのパートだ。

彼のパートだけ、『進撃の防弾』だった。

正直安心したよね。彼の歌う詩に嬉しくなったオタクも多いんじゃないかな。それにその強気な詩は正にSUGAくんらしい優しさが感じられた。

というか私は、彼らが優しくなればなるほど心配になるし、突き飛ばすような言葉を発するほどに安心するドМになっていた。

初めに前置いたように、どう考えても私の考えを理解できない、実際はその真逆だ!という人もいるだろう。それでもここまで読んでいただけたというのだからありがたい限りである。

私はBTSについてはまだまだ知らないことばかりだし、たくさんのファンがいるアイドルだからこそ様々な見方があると思う。なので、是非「この部分が足りない!」とか「ここはこうだ!」とか「関係ないけど美味しい94zはこちら」とかなんでも教えて頂けたら嬉しく思う。

もうとっくに日は昇ってしまったし、そろそろ寝ることにします。また、こういうのやりたいなぁ。簿記の試験が終わったら映画のレビューでも書いてみるか。

 

お付き合いありがとうございました:)